ラバリエ > ご利用ガイド > データ作成時に注意すること > オフセット印刷の表現
オフセット印刷はチラシやパンフレット、雑誌など幅広く用いられ、現在主流の印刷方法です。
カラー印刷の場合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインキ(プロセスカラーインキ)を使用します。モノクロ印刷はK(ブラック)だけで印刷します。
色は、インキごとに0%~100%の間で濃度を指定します。
CMYKの4色のインキの組み合わせでほとんどの色を再現できます。
データ上で濃度を指定すると下の図のように濃度に応じた均一な色で表現されますが、実際は印刷する機械により表現方法が異なります。
オフセット印刷では、100%部分はインキの均一な状態で表現されます。
10~90%部分は、網点(アミ点)と呼ばれる点の集まりで表現します。
決められた範囲の中で、紙の色の部分と、インキの部分の割合で濃淡を表現します。
濃度を上げると網点のサイズが大きくなりインキ部分が多くなるため色は濃くなります。
逆に、濃度を下げると網点のサイズが小さくなり紙の部分が多くなるため薄くなります。
実際にはその濃さの色のインキで印刷するのではなく、点の大きさで紙とインキの割合を調整し、目の錯覚によりその濃さに見えるような表現をしています。
0%は紙自体の色になります。(白は紙の色で、特別白いインクで印刷するわけではありません。名刺などの普通紙クリームなどは紙自体に色が付いているため、白い部分はありません。)
小さい文字に薄い色を指定すると、網点の点同士の間が広く見えるため、オブジェクトの輪郭部分をよく見ると多少ギザギザに見える場合があります。
また、細い線に対して薄い色を指定すると、点線のように見えたり、かすれる場合があります。
これはオフセット印刷の特徴で避ける事が出来ないため、回避するためには、濃度をある程度濃くしたり、線幅を太くすることが必要になります。